花を飾ると、神舞い降りる
- 著者:須王 フローラ
- 出版:株式会社サンマーク出版
- 発行:2022年2月20日
- 価格:1,600円+税
- 頁数:259ページ
- 評者:井口 まどか
- 編集:スピりんく 編集部
スピリチュアルブログ版ダイジェスト
花は、たった1輪そこにあるだけでも、私たちを癒やし、リラックスさせてくれる存在です。
一見、花は目に見えないメンタルな部分を幸せにしてくれるイメージがありますが、実は物理的な幸せも運んでくれると著者は述べています。
本書のタイトルでもある「花を飾ると、神舞い降りる」の意味とともに、その理由がはっきり理解できます。
《著者「須王フローラ」氏について》
本書の著者である須王フローラ氏は、30歳を過ぎて脳の手術を受けたのをきっかけに“生”と向き合うようになり、“見えない世界”が“見える世界”と一緒にあることに気がつきました。
その後、ある日突然パリで花を勉強したいという衝動にかられて幼い子どもと一緒に渡仏し、パリのモンパルナスにある老舗の花屋で基礎から学び始めたのです。
著者はその際に妖精と出会い、日常的に花を飾るのが当たり前のパリ・スタイルを目の当たりにする中で、それまでの花に対する意識が変わり、さらに花や妖精とのつきあい方も学んだといいます。
日本に帰国後は、近所の花屋で働いてから起業し、フラワー教室を主宰するようになりました。
以後、フローリストとして活動しながら、独自の「エネルギー哲学」を確立した経歴を持ちます。
エネルギー哲学とは、この世を“見える世界”と“見えない世界”からひも解く人生哲学であり、目の前にある現実をその両面から観察する学問であるといいます。
また、著者は各種セミナーの主催、コンサルティングや鑑定サービスの提供、エネルギー哲学普及のためのアカデミー運営など、多方面で活躍中です。
加えて、音声配信サービス“Radiotalk(ラジオトーク)”で大好評を得ている公式番組の配信、2023年には花屋の開業を予定するなど、活躍の場を広げています。
《見えている世界はたったの5%》
エネルギー哲学者である須王氏によると、この世は“見える世界”が5%、“見えない世界”が95%であるといいます。“見える世界”とは、すなわち私たち人間や動植物などが存在する世界であり、“見えない世界”は神様の世界です。
95%を占める“見えない世界”に比べて、圧倒的にせまい世界で暮らす私たちは、仕事、人間関係、健康、お金など、さまざまな問題に対して漠然とした不安を抱えながら生きています。
じつは、それらの悩みの本質はすべて同じであり、たった5%の“見える世界”で生きているために起こることだと著者は述べています。
それでは、“見えない世界”で生きられるとしたらどうなるのでしょうか。“見えない世界”は愛であふれていて、美しく、やさしいので、不安や恐れから悩むことなどなくなるに違いありません。
本書を読むと、“見えない世界”とつながりたいという思いが強くなります。
《「花を飾る」ことで“見えない世界”とつながる》
“見えない世界”とつながるにはどうしたらよいのでしょうか?
著者によると、“見えない世界”は見えていないだけで、私たちの目の前に存在するといいます。さらに、誰にでも視る力がそなわっているとも主張します。
花を飾ることは、“見えない世界”とつながる方法の1つです。花には妖精がいて、“見えない世界”から神様のエネルギーを運んでくるからです。
妖精は、私たち人間をサポートしてくれるといいます。花を飾るのは妖精を招くことであり、つまり、“見えない世界”とつながる手段でもあるのです。
目次
- 序章 花を飾ると、神舞い降りる
- 第1章 花を飾るとき「何」が起こるのか
- 第2章 見えない世界のほんとうの話
- 第3章 自分と世界が変わるエネルギーの話
- 第4章 花のように生きる
- 終章 人生は案外簡単
一言コメント
本書を読むと、どんな花にも妖精が一緒にいて、私たちのサポートをしてくれることがわかります。花を飾ることで“見えない世界”とつながれると考えるだけでも、幸せな気持ちになります。今すぐ部屋に花を飾りたくなる1冊です。
注目の文章ピックアップ
・人生に必要なことは最高のタイミングで目の前に現れます。
・花を飾ることが目的なのではありません。あなたの暮らしが豊かであることが目的です。
・自分の状態が整っていると、もうそれだけで人生がスムーズに流れていくのです。
・「視る」とはあなたの五感と六感で感じることのすべてです。特別な人にだけ与えられた力ではありません。
・整うとは良くなるということではなく、自然なありのままの状態になるということ。
・あなたには与えられる愛がたくさんあるのです。それはすでに愛を受け取ってきたからです。
・あなたがそこに存在するだけで、たくさんの人が幸せになるという自覚を持って生きましょう。
・愛とは変えないということです。自分や相手を変えてはいけません。
・何もしないで待つのではありません。そのときがくるのを、自分の器そのままに堂々と過ごすのです。
・整ったあなたがしているビジネスは、本来流れるだけのエネルギーが流れていきます。あなたの言動が愛由来になればなるほど、自然と結果はついてくるものなのです。
・観察をすることで滞りが流れ、本来の整ったあなたでいれば愛由来の言動が増していきます。
・人生は良い方向に流れつづけると決まっています。あなたの人生は必ず幸せにたどり着きます。
・自分を好きでいっぱいにしたらいいだけです。目の前の一つひとつを体験して、好きを集めていくのです。